【要点のまとめ】《テキスト第8章》産業界におけるカウンセリングの歩み - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年8月27日土曜日

【要点のまとめ】《テキスト第8章》産業界におけるカウンセリングの歩み

産業カウンセラー養成講座テキスト第8章「産業界におけるカウンセリングの歩み」についてまとめます。

第8章から少しづつ人物名が登場します。

学科試験では、必ずと言って良いほど人物名の問題が複数問出題されるので、くり返して学習するようにしましょう。





00 専門的援助活動としてのカウンセリングは、20世紀初頭のアメリカで起こり発展してきた。

01 カウンセリングのルーツは、3つの社会運動で、3大源流と呼ばれている。

 ① 職業指導運動、② 教育測定運動、③ 精神衛生運動

02 パーソンズ(Parsons,F,)は、「丸いクギは丸い穴に」というスローガンを掲げ、適材適所の考え方を広めた。(職業指導運動)

03 科学的な職業選択の3つのプロセスとは、① 自分の能力、興味などについての明確な理解、② 職業が必要とする資質・適性などの分析、③ ①と②を統合し、合理的判断をする(マッチング)である。パーソンズは、③のマッチングをカウンセラーの中心業務とした。

04 ソーンダイク(Thorndiku,E.L)は、「すべて存在するものは量的に存在する。量的に存在するものはこれを測定することができる」というスローガンを発表した。(教育測定運動)

05 フランスの心理学者ビネー(Binet,A.)は、医師シモンの協力のもと、史上はじめての知能検査を開発した。

06 ターマン(Terman,L,M.)らは、知能検査を改訂、標準化し、知能指数(IQ)という概念を導入した。

07 教育測定運動は、「学校教育の分野」で広がり、職業指導運動と合体しつつ、その後、特性因子理論へと発展していった。

08 精神衛生運動を広げたビアーズは、1908年に体験記『わが魂にあうまで』を出版した。

09 精神衛生運動は、後に予防、さらには健康の保持・向上を主張するようになり、精神医学、カウンセリングなどと統合しながら、現在の「メンタルヘルス運動」への流れをつくった。

10 精神衛生運動は、後に予防、さらには健康の保持・向上を主張するようになり、精神医学、カウンセリングなどと統合しながら、現在の「メンタルヘルス運動」への流れをつくった。

11 ホーソン研究とは、アメリカのウェスタン・エレクトリック社の従業員に対して作業の能率向上策を探るために行われた一連の実践的な研究をいう。

12 ホーソン研究では、面接担当者は、従業員の本心を開くために発言内容の秘密厳守を伝え、発言に対して意見などを言わずに辛抱強く聞くことに徹する方法をとった。

13 精神科医アンダーソン(Anderson,V.V.)は、1924年から4年間にわたり、メーシーズ百貨店の従業員 との面接を行った。

14 テネシー州のオークリッジ工場では、社員寮に専属のカウンセラーを配置したり、精神的ケアのための病院づくりや早期発見・早期治療を行い、大きな効果があった。

15 大手トラクターメーカーのキャタピラーは、従業員の定着と健康改善を図るための計画を進め、職場不適応の改善や災害防止などに大きな効果が認められた。

16 キャタピラー計画は、すべて心理学者主導のもとに企画・実施され、精神衛生の見地から、心理テスト、カウンセリング、教育訓練が体系的に行われた。

17 産業相談において、戦前における相談活動と、新しい産業相談の大きな違いは、人間関係論およびカウンセリング心理学という理論に立脚している点にある。

18 日本の産業界にカウンセリングが普及した背景には、機械化・合理化による職業環境の急変と、それに伴う職場への不適応の問題があった。

19 EAP(Employee Assistance Programs)は、1940年代のアメリカにおいて、従業員の薬物依存・アルコール依存による企業損失の対策としてはじまった取り組みである。

20 EAPは、① 生産性に関わる職場組織の取り組み、② 社員の個人的問題の発見と解決、の2点を援助するプログラムとして定義される。

21 日本のEAPは、メンタルヘルス問題との関係において注目されてきた。

22 ADR(Alternative Dispute Resolution)は、裁判(訴訟)以外での紛争解決手続きを指す。

23 2016 年4月から「勤労⻘少年福祉法等の一部を改正する法律」が施行され、「キャリアコンサルタント」が国家資格化された。

24 2015 年、心理職の国家資格制度を定めた「公認心理師法」が成立した。


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