【要点のまとめ】《テキスト第9章》カウンセリング理論の源流とその発展② - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年9月11日日曜日

【要点のまとめ】《テキスト第9章》カウンセリング理論の源流とその発展②

産業カウンセラー養成講座テキスト第9章の2つめのまとめとなります。

①でも記載しましたが、第9章では人名が多く登場します。

私の場合、人名はなかなか覚えることができませんでしたが、キーとなる単語と共に繰り返し触れることで、頭に残るようになりました。

大切なのは「繰り返すこと」

そのためにも、資格試験受験者は早めに要点に触れることをお勧めします。


①の続き

36 フロイトは、性的本能であるリビドー(性的エネルギー)は小児期にも存在すると考え、その精神発達の過程において、リビドーが留まってしまう時期(固着点)を想定した。

37 発達理論では、0∼1歳半くらいまでの時期を、口唇期と呼ぶ。

38 発達理論では、1歳半∼4歳くらいまでの時期を、肛門期と呼ぶ。

39 発達理論では、4歳∼6歳くらいまでの時期を男根期と呼び、男児の場合には母親への性愛と父親への殺人 衝動の願望が高まるエディプスコンプレックス(葛藤)と呼ばれる欲求が高まる。

40 発達理論では、6歳∼12歳の、ちょうど小学生の時期にあたり、性的な成熟が延期される時期を、潜伏期と呼ぶ。

41 発達理論では、12歳以降で、それまでの口唇期から男根期までの小児性欲が統合される時期を性器期と呼ぶ。

42 転移とは、クライエントが過去の重要人物に対して抱いていた感情を、これと何らかの類似点を持つ第三者(主に分析家)に向けること。

43 逆転移とは、転移に対して分析家自身が無意識的で非合理的・幼児的な感情・態度を表すことをいう。

44 フロイト以降の精神分析の発展は、① 自我心理学派、② 対象関係論学派、③ 自己心理学派に分けることができる。

45 精神分析から分派したユングは、分析心理学と呼ばれる学派を提唱した。

46 エリクソンは、自我の発達を社会文化的調査などから精査し、アイデンティティ(自我同一性)・アイ デンティティの拡散などの諸概念を確立し、独自のライフサイクル論を展開した。

47 アンナ・フロイトは、成人のみならず児童に対しての精神療法(遊戯療法)を導入した。

48 アンナ・フロイトは、自我の防衛機性を明確にして自我心理学の基礎を築いた。

49 マーラーは、乳幼児の実証的な直接観察法によって、分離−個体化理論を提唱した。

50 メラニー・クラインは、自由遊びを自由連想法のように扱い、子どもの遊びの中にある抽象的意味を重視する遊戯療法を開発した。

51 ウィニコットは、精神病やパーソナリティ障害は子どもの心身を抱える環境側に由来すると考え、自然で十分な育児を行う「ほどよい」母親を理想とした。

52 コフートは、フロイトの自己愛理論を展開し、自己愛性パーソナリティ障害を提示した。

53 ユングは、無意識を「個人的無意識」と「集合的無意識」に分けて考えた。

54 「集団的無意識」とは、個人を超えた集団や民族、人類の心に普遍的に存在すると考えられる領域である。

55 レスポンデント条件づけは、古典的条件づけとも呼ばれ、パブロフによるイヌの条件反射の実験が有名である。

56 オペラント条件づけは、自発的な行動の頻度が、ある刺激のもとで、その行動に伴う結果によって増減するプロセスをいい、スキナーによって提唱された。

57 行動療法の特徴は、心の問題を不適応的な行動の学習または適応的な行動の未学習であると捉えたうえで、行動の原理に基づき行動の変容を通じて、問題解決を図る点にある。

58 何か行動をした直後に出現すると、強化になる出来事や条件は好子、弱化になる出来事や条件は嫌子、と呼ばれる。

59 バンデューラは、人間がある行動を身につけるうえで、認知が重要な役割を果たしていることを示す、社会的学習理論を提唱した。

60 モデルの行動やその結果の観察により、学習者の行動に変化が生じる現象を「モデリング」と呼ぶ。

61 論理療法を提唱したエリスは、心の問題は、出来事ではなく、その出来事の捉え方、つまり認知によって生じることを主張した。

62 認知理論を提唱したベックは、うつ病患者の臨床観察を通じて、うつ病患者におけるネガティブな認知がうつ気分を生じさせていると考えた。

63 ベックの認知理論は、より表層に表れる「自動思考」、より深層にある「スキーマ」、スキーマから自動思考を生じさせる「推論の誤り」の3つのレベルから想定される。

64 認知行動療法の技法であるセルフモニタリングにより、クライエント自身が自分の状態を客観的に理解できるようになることが期待される。

65 エクスポージャー法は、不安反応を誘発する刺激に一定時間曝露する技法をいい、さまざまな不安障害に対する有効性が確認されている。

66 ソーシャル・スキ ル・トレーニング(SST)は、認知行動療法の中で、社会的スキルの獲得を促進する技法の1つをいう。

67 アサーション・トレーニングとは、自己の意見や感情を社会的に認められる形で表出するために必要な主張行為を訓練する方法をいう。

68 認知再構成法とは、非機能的な認知に焦点をあて、より機能的な認知へと置き換えていくことをめざす認知療法の代表的な技法をいう。

69 パーソンセンタード・アプローチとは、カール・ロジャーズが、晩年、エンカウンターグループや社会的活動にも携わるようになり、こうした活動全体の理念や方法のことをいう。

70 行動活性化療法は、抗うつ状態にみられる活動抑制や嫌悪体験からの回避行動を減少させ、ポジティブな体験が得られるような自分にとっての価値に沿った行動を増やすことを目指した技法である。

71 マインドフルネスとは、いまここの自らの体験に、判断をしないで、意図的に気づきを向けることをいう。 

72 アクセプタンスとは、自らの嫌悪的な体験に気付きながら、それを帰るための行動をしないことである。

73 人間性心理学とは、人間の統合性や創造性、自己実現といった高次の機能や肯定的な側面を重視する心理学の潮流を指す。

74 カール・ロジャースが呼ぶ「実現傾向」とは、生命体が自らをよりよく実現していこうとする潜在的な力のことをいう。

75 ロジャースは、来談者中心療法においてクライエントが向かう変化の方向の究極点を「十分に機能する人間」として提示した。

76 ジェンドリンは、カウンセリングやサイコセラピーの中で生じる核心的な動きを「フォーカシング」として概念化し、スキルとしてまとめた。

77 プレゼンスとは、相手と共にいることへの誠実な態度のことである。