【要点のまとめ】《テキスト第7章》産業カウンセラーとは(定義や支援内容) - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年8月24日水曜日

【要点のまとめ】《テキスト第7章》産業カウンセラーとは(定義や支援内容)

テキスト第7章「産業カウンセラーとは」の内容のまとめとなります。

産業カウンセラーの定義や支援内容等、基本的な事項が網羅されていて、資格取得後の活動にも関連する内容です。



01 産業カウンセリングとは、人間尊重を基本理念として、働く人が心身ともに健康で、それぞれの個性と役割が十分に発揮されるよう支援するカウンセリング活動の総称である。


02 産業カウンセリングとは、学術研究と現場実践に基づき、個人・集団はもとより組織に対して提供され、それらの成長・発展と共生関係の実現ひいては幸福かつ持続可能な社会の創造に寄与する専門的課程である。


03 人間尊重とは、人は皆1人ひとり異なる存在であり、誰もが他に代えがたいものとしてとらえ、その1人ひとりの独自性を尊重し、受け止めることである。


04 産業カウンセリングの対象は、働く人々であるが、一般従業員だけでなく、管理職、経営者などのトップ層も含み、働くことを求めている人、それらの人々の家族も対象とする。


05 産業カウンセリングの対象は、個人だけでなく、個人の心の問題に影響する所属集団や職場組織についても対象として活動する。


06 産業カウンセリングの目的には、いわゆる「自己実現」の理念がある。すなわち「人が自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し実現して生きる」ように支援する。


07 産業カウンセリングの目的には、職場におけるいじめ・いやがらせ・差別などの人権問題、長時間労働や過重労働などの問題を引き起こす組織文化や風土、組織システムを改善し、個人・集団・組織の「共生関係」を成長・発展させる支援をすることがある。


08 産業カウンセラーの活動領域は、① メンタルヘルス対策への支援、② キャリア形成への支援、③ 職場における人間関係開発・職場環境改善への支援の3つが掲げられる。


09 メンタルヘルス対策は、コミュニテイ心理学の考え方である、第一次予防:未然防止、第二次予防:早期発見・早期対処、第三次予防:職場復帰支援・再発防止、のそれぞれの次元での支援が有効とされる。


10 産業カウンセラーは、労働者の心の健康の保持増進のための指針に則り、事業場内の心の健康づくり専門スタッフとしての業務の一翼を担うことができる。


11 産業カウンセラーは、社会的識見とカウンセリング等の専門技能の保持し、併せて人格の養成に努めることが求められる。ここでいう「人格」とは、心理学でいうパーソナリティとは異なり、独立した個人としての人間的・道徳的なあり方を表す。


12 産業カウンセラーは、さまざまな民族的・宗教的な文化を理解し、尊重して慎重に対応することが求められる。


13 コンピテンシーとは、熟練者にみられる行動特性をいう。


14 2012年に厚生労働省が実施した実態調査では、過去3年間にパワーハラスメントを受けたとする回答者は、25.3%(4人に1人)となっている。


15 2017年に厚生労働省が実施した「労働安全衛生調査」では、職業生活に関するストレスで、多い順に「仕事の質・量」(62.6%)、「仕事の失敗、責任の発生等」(34.8%)、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」(30.6%)、「役割・地位の変化等」(23.1%)であった。


16 2015年から施行された「ストレスチェック制度」では、① 心身のストレス反応、② 仕事 のストレス要因、③ 周囲のサポートの3領域についてチェックすることとされている。



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