【要点のまとめ】《テキスト第10章》カウンセリングのさまざまな理論と方法① - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年9月19日月曜日

【要点のまとめ】《テキスト第10章》カウンセリングのさまざまな理論と方法①

産業カウンセラー養成講座テキスト第10章の要点のまとめです。

60項目を超えたので約30項目づつ、2分割にします。


第10章はカウンセリング理論とその方法についてとなります。

カウンセリング理論の中にははじめて聞く「言葉」が多く出現します。

初学者の方には取っ付きづらい内容が多いかと思いますが、言葉については「慣れ」の要素が多分にあると思います。

私の場合、わからない言葉があれば、テキストの内容だけではなく、ググって内容を確認したりしていました(テキストの内容のみではイメージも持ちづらいです。)。

また、第10章も人名が頻出します。

人名についても繰り返し触れることで覚えることができるので、繰り返し「正しい情報」に触れるようにしましょう。




01 エリック・バーンは、交流分析を提唱した。

02 交流分析とは、精神分析から出発し、分析の対象を精神から「交流」に変え、さらに人間性心理学と統合して創始した心理学および心理療法の体系をいう。

03 自我状態とは、「その人の思考と感情のパターンであり、それは観察できる行動パターンと直接関連 している」と定義され、「親」「成人」「子ども」の3つに分類される。

04 パーソナリティは、A(成人)、CP(コントロールする親)、NP(養育する親)、AC (順応する子ども)、NC(自然な子ども)又はFC(自由な子ども)に分けられる。

05 デュセイは、人のパーソナリティの変化を図として表⺬する直感的な方法「エゴグラム」を考案した。

06 「やりとり」は、ある人が誰かにコミュニケーションのサインを送り、相手がそれに答えた時に成立する「社交の基本単位」である。

07 「相補的なやりとり」とは、相手が期待した自我状態で反応し、自分の当初の自我状態に返ってくるやりとりをいう。

08 「交差するやりとり」とは、反応した相手の自我状態が期待されたものではないときのやりとりをいう。

09 コミュニケーションの第1原則は、「やりとりが相補的なものである限り、コミュニケーションは延々と続く可能性がある。」である。

10 コミュニケーションの第2原則は、「やりとりが交差したとき、コミュニケーションは中断するが、それを再開するためには1人または両者が別の自我状態に移行する必要がある。」である。

11 コミュニケーションの第3原則は、「やりとりの結果は、社交レベルではなく心理レベルで決まる」である。

12 「裏があるやりとり」とは、「表」のメッセージと「裏」のメッセージが一致しないやりとりをいう。

13 ストロークとは、「相手の存在を認める働きかけの単位」をいい、①言葉によるかそうでないか、②ポジティブかネガティブか、③条件つきか無条件か、によって分類できる。

14 ポジティブなストロークとは、受け手が心地よい体験をするストロークである。ネガティブばストロークとは、受け手が心の痛みを体験するストロークである。

15 「時間の構造化」では、①引きこもり、②儀礼、③暇つぶし、④活動、⑤心理ゲーム、 ⑥親密さ、の6種類に分けて考える。

16 「ストレス状況で経験される、なじみ深い感情。幼いころに奨励され学習されたもので、成人後の問題解決の手段としては不適切なもの」と定義される「裏で力を持つ感情」をいう。

17 ラケット感情は、本物の感情を覆い隠すために使われる。当面する問題の解決にはまったく役立たない。

18 「スタンプを貯める」とは、人が、ラケット感情を覚えたとき、その場で表出する以外に「後で使うためにせっせと蓄える」というやり方をとることをいう。

19 心理ゲームの特徴(5つ)は、①何度でもくり返される。②「成人」の参加者が登場する。③参加者がラケット感情を抱いて終わる。④「裏があるやりとり」によって進行する。⑤驚きや混乱の瞬間を含むプロセスである。

20 カープマンは、心理ゲームについて「迫害者」「救助者」「犠牲者」の3つの役柄から成る「ドラマの 三角形」という図式を提案した。

21 心理ゲームへの対処として、まず、それが「心理ゲームである」ことに気づく必要がある。

22 人は、大人になっても幼いころ自分で描いた物語にしたがって生活する。この人生物語が脚本である。しかし、人は、脚本があることにさえ気づかないことが多い。

23 フランクリン・アーンストは、人生の4つのポジションの移動を分析する方法を考案し、「OK 牧場」と呼んだ。

24 クロード・シュタイナーは、親から子への脚本メッセージの伝えられ方を図解した「脚本マトリックス」を考案した。

25 交流分析の治療では、具体的で達成可能な目標を設定するが、そのゴールは「自立性」と「脚本からの解放」である。

26 ブリーフセラピー(短期療法)とは、治療効果のエビデンスの提示からはじまった心理療法をいう。

27 ド・シェイザーとバーグは、BFTC(Brief Family Therapy Center)を開設し、解決志向アプローチ(Solution Focused Approach:SFA)を新たなブリーフセラピーモデルとして提示した。

28 MRIモデルでは、問題に対する解決努力が問題を維持し、エスカレートさせると考える。

29 MRIモデルでは、カウンセラーが介入する際、リフレーミングと行動課題を利用することが一般的である。

30 行動課題では、逆説的方法(パラドックス・アプローチ)を用いることもある。

31 MRIモデルでは、見立ては、問題-解決努力のパターンを知ることであり、現在の解決努力を変更するように介入していくことがカウンセラーの仕事ということになる。



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