【要点のまとめ】《テキスト第11章》こころとからだのメカニズム② - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年10月6日木曜日

【要点のまとめ】《テキスト第11章》こころとからだのメカニズム②

産業カウンセラー養成講座テキスト第11章「こころとからだのメカニズム」②となります。


テキストのストレスの反応の部分はメンタルヘルスに深く関係するところなので、個人的に興味深く学習できました。




①の続き

27 集団心理とは、個々人が集まると、1人ひとりのときには生じ得なかったような、態度や振る舞いが生じることをいい、しばしば、個々人の合理的な思想や態度を歪めてしまうことがある。

28 同調行動とは、自分以外の多くの人が異なる意見を示すと、知らずしらず自分の判断を変えてしまうことをいい、アッシュの実験では、私たちの判断が集団に影響を受けることが示されている。

29 ミルグラムは、権威に服従する人の行動がどのように生じるかを明らかにするための実験(通称「アイヒマン」実験)を行った。

30 ラタネとダリィは、援助が必要な人の周囲に傍観者が多数存在することによって、本来迅速に取られるべき援助行動が抑制される「傍観者効果」について検証した。

31 傍観者効果が生じる原因としては、①責任の分散、②評価概念(聴衆抑制)、③多数の無知(多元的無知)が考えられる。

32 ストーナーは、集団極性化現象として、「リスキーシフト」と「コーシャスシフト」を実験的に示した。

33 リスキーシフトとは、集団討議による意思決定は、1人での意思決定に比べて冒険的な性格を帯び、場合によっては不合理で間違いとしか言えないような判断を行うことをいう。

34 コーシャスシフトとは、集団の決定が極端に保守的で安全指向的となることをいう。

35 日常生活は、時間軸で分断されるばかりでなく、空間的にも分断されている。

36 電子メディアが構成する環境が存在する中では、私たちが物理的な実態として存在するリアリティと、メディアがもたらすリアリティとの二重性が生じる。

37 いつでもどこでも相手とつながれるという状況が、私と他者との埋めようのない溝を意識させ、孤独に直面させるというパラドクスがある。

38 相手への信頼と自分自身への信頼とは、相手が不在のときにこそ育まれる。

39 相手が不在のときにこそ、私たちは相手のことを想像し、それをこころの支えとする。ウィニコットは、乳幼児と養育者との対象関係の中にその原初的な形があることを示した。

40 ホメオスターシスとは、外界に対して自己の内部環境を一定に保とうとする機能を呼ぶ。

41 セリエは、非特異的反応の時間的プロセスを、「警告反応期」「抵抗期」「疲弊期」に分けた。

42 ストレス反応は、現象的にみれば、身体症状・精神症状・行動反応として表現される。

43 ストレスを生じさせる外界からの刺激を「ストレス要因(ストレッサー)」、生体の反応を「ストレス反応」という。

44 セリエは、異なるストレス要因によって生じる非特異的反応として、①胸腺の委縮、②副腎の肥大、③胃潰瘍を見出した。

45 免疫機能が低下すると、生体の細菌やウィルスの感染を防止する力が弱まり、リンパ球に含まれる「ナチュラルキラー細胞」の数も減るため、がん化した細胞を処理する能力が低下する。

46 ストレスに対処する根本的な方法は、ストレスの要因を除去もしくは軽減することである。

47 ストレス要因は、主に、①物理的要因(温度、湿度、騒音など)、②化学的要因(臭気、 粉じんなど)、③生物学的要因(ウイルスなどの感染、花粉症など)、④社会的要因(戦争、不景気など)に分けられる。

48 ストレス反応は、睡眠障害、食欲不振などの身体症状、緊張、不安、意欲低下などの精神症状、飲酒量や喫煙量の増加、対人関係のトラブルなどの行動反応として表現される。

49 ホームズとレイは、生活上のさまざまな出来事や経験の「ストレス強度」を推定・算出した。

50 レジリエンスとは、ストレスを受けても精神的健康を保ちつづけることができている状態をいい、近年、ストレス耐性に影響している要因として注目されている。

51 レジリエンスとは、物体に力が加わって変形しても、もとの形に復元する力を意味しているように、いったんストレスを受けても、精神的健康を維持し回復に導くしなやかな心理的特性のことを指す。

52 他者とコミュニケーションを行い肯定的な関係を保っていける能力が、レジリエンスと関連している。これは個人的能力であると同時に、個人のソーシャルサポート資源という個人街の要因とも密接につながっている。


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