【要点のまとめ】《テキスト第11章》こころとからだのメカニズム① - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年10月3日月曜日

【要点のまとめ】《テキスト第11章》こころとからだのメカニズム①

 産業カウンセラー養成講座テキスト第11章はこころとからだのメカニズムについてです。


カウンセリングを行う前提、基礎知識として重要な要素に身体のしくみ・脳のしくみがあると思っていますが、この章ではその基本を「からだ」のパーツとして扱っています。


カテゴリーとして、生物的側面・心理的側面・社会的側面に加え、ストレスの基礎知識についても説明されていますので、テキストを通読して不明点をなくし、可能であればネットなどで深堀りを行うことなど興味をもって学習することをおすすめします。






1 人間の存在のあり様を理解し捉えるためには、エンゲルの「生物-心理-社会モデル」にしたがって、生物的側面、心理的側面、社会的側面の3つから多角的・統合的に捉えることが重要である。

2 神経系は、情報処理にかかわる中枢神経系と情報の伝達にかかわる末梢神経系におおきく二分される。

3 末梢神経系は、外界との相互作用にかかわる情報伝達を行う体性神経系と、内臓や血管など、生体そのものの自動制御やコンディションの生成にかかわる自律神経系に分けられる。

4 体性神経系は、感覚神経(求心性神経)と運動神経(遠心性神経)に分けられる。

5 自律神経系は、生体をより活発に反応性や活動性を高くしていく交感神経系と、生体をリラックスし修復させる副交感神経系から構成されている。

6 神経系は、数多くのニューロン(神経細胞)によって構成されており、シナプスと呼ばれる接合部分を介して、つながりあっている。

7 体性神経系は、中枢を出た後は1つのニューロンによりそれが効果を及ぼす器管まで直接につながっており、間にはシナプスがない。

8 ホルモンは、神経伝達物質の放出の量を調整している。

9 中枢神経系とは、脊髄と脳からなり、神経細胞が集中的に集まり、情報の処理を行う部位をいう。

10 反射とは、生命の維持にかかわる外界の危険を即座に回避するために、脳で情報処理をする前に、 脊髄の自律的な反応により、行動に移すことをいう。

11 大脳新皮質は、大脳表面に広がるニューロンが整然と集まった層であり、知覚、思考、 記憶、随意運動など、脳の高次機能が担われる。

12 大脳新皮質は、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に分けられる。

13 大脳辺縁系は、情緒や欲動、記憶に深くかかわる場所であるといわれている

14 大脳辺縁系は、旧・哺乳類の脳と見立てられている。

15 人間の五感の中で最も原始的な感覚であると言われている嗅覚は、大脳辺縁系によって処理される。

16 辺縁系の一部である海馬は、記憶の形成や保持に重要な働きをするといわれている。

17 海馬の先端には、情動に関する中心的な役割を担う扁桃体がある。

18 脳の中でも大脳新皮質のシナプスは、きわめて可塑性に富んでおり、成人になっても変化成長することが知られている。

19 刺激は、感覚→知覚→認知という順番を辿る。

20 ゲシュタルトの法則とは、例えば、音楽のメロディが、調性や演奏する楽器が異なっても、同じメロディであると認識で きるように、刺激がひとまとまりとして知覚されることをいう。

21 感情には、気分と情動がある。

22 気分(mood)とは、それほど強くはないが持続的な情緒のことをいい、情動 (emotion)とは、強い感情のことをという。

23 エックマンらは、基本的な情動を「怒り、嫌悪、喜び、悲しみ、驚き、恐怖」の6つに分類し、人類に普遍的なものであると主張している。

24 情動は、意識にのぼらなくとも、精神生活や対人関係に影響を与える。対人関係において、情動は非言語的な側面を通じて他者に伝わる。

25 信念とは、外界からの刺激を解釈し意味づけるとき、認知のフレームワークとして働くもの。

26 信念は、無意識的なものであることが多く、私たちの自己評価や行動の基準にかかわっている。



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