【養成講座】産業カウンセラー養成講座の備忘録②《中期》(一番苦労したことと最大の成果) - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年8月15日月曜日

【養成講座】産業カウンセラー養成講座の備忘録②《中期》(一番苦労したことと最大の成果)

産業カウンセラー養成講座、受講中期(第3回目後半位〜)になると、カウンセリング役、クライエント役、観察者という役割分担をした上で、


ライブ◯分、振り返り◯分


といった具合に、ロールプレイ(ライブ)が行われます。

(グループによってやり方は異なるかも知れませんが、ライブは必ずやっていると思います。)

ライブの内容やライブのやり方についての詳細は記載できませんが、私が「ライブ」を行うに当たって一番苦労したのは、


クライエント役に際して、


「自分の話をすること」


です。


社会人となって相当期間が経つので、プレゼンや会議等で「発表」することに慣れてしまっていた自分。

例えば、「人材育成について」とか「WLBについて」とかのテーマが決まっていて、そのテーマについて、例えば「3分間」話をするとかであれば、難なく行うことができます。

しかしながら、「最近、嬉しかったこと。」とか「自分について」というテーマで3分間の話をと言われると、3分間話を続けることが難しかったのです。


その理由として、

私の場合、「自分の話をすること」について2つの課題があることがわかりました。

一つ目は、「先に話をする内容を決めていること」

二つ目は、「自分の感情を感じていなかったこと。」

です。


「先に話をする内容を決めていること。」はまさにプレゼン等の例で、テーマに即して事前に話す内容(時間に応じた要旨)を頭の中で決めて、話をしていました。

「3分間話をするならば、①と②と③の内容を概ね1分位づつ話そう。」というのを頭の中で準備してから話はじめるのです。

仕事をしていく上では大事な能力かもしれませんが、養成講座で、クライエント役として話をするときには、この能力は邪魔になります。


ライブにおいてクライエント役を行う場合には、テーマについて、「今ここで」「自分が考えたこと、感じたこと」を話していく必要があります。

そして、2つ目の、「最近、自分の感情を感じていなかったこと。」は、養成講座を進める中で本当に大切だと思いました。

私の場合、仕事を長くしてきた中で、(仕事柄か)感情を表に出すことがほとんどなくなっており、自分の感情と意識していないことに気づきました。


カウンセリングにおいては、クライエントの「気持ち」に焦点をあてます。

しかしながら、自分の「気持ち」を感じられない(正確な表現ではありませんが。)人が、他人の気持ちを感受性豊かに感じ取ることは難しいと思います。

(指導員の方からも同じような指摘を遠回しに受けたと思います。)


そういった理由から、

産業カウンセラー養成講座中期における私の一番の課題は「感受性を豊かにすること」でしたが、日頃の生活の中で自分の感情の動きを意識的に気にかけることで、数週間後には日常生活における自分の気持ちの変化に意識が向くようになりました。


結果として、中期の中盤以降は、例えば「自分についてをテーマに20分話してください。」と言われたとしても、その場で、自分の最近の感情の変化を思い起こし、20分、「今、ここで」思ったことをクライエント役として話すことができるようになっていました。


ライブで「今」の気持ちを語れるようになるのは、カウンセラー役や観察者役の方にとっても「良い」内容のライブ(講習)となるようでした。

(カウンセラー役は相手の感情を感受性豊かに感じ取る訓練をしますが、決められた内容を淡々と話をされては、その訓練にならないという意味です。)

言葉に詰まっても良いし、しばらく(思い起こしていて)無言になってしまうこともありましたが、中期における(講座を通じてかもしれません)最大の成果は、

「今ここで、自分が感じていること」を語れるようになった

ことだと思います。

個人差があるかも知れませんが、ご参考までの備忘録でした。


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