第4章から第6章はテキストの分量も少ないので、3章分をまとめます。
これらの章は、学科試験の出題は少ないですが、実技を行う際には重要な内容も含まれているので、養成講座受講中の方は、テキストの確認は確実に行うようにしましょう!
第4章 個人を対象とした面接の体験学習
01 バンデューラ(Bandura)は、社会的学習理論を提唱した。
02 バンデューラの社会的学習理論では、
① 観察学習
② 模倣学習
③ 代理強化
を効果的に活用することが重要とされる。
03 体験学習は、
① 直接体験
② 間接体験
③ 模擬体験
の3つに区分される。
04 ピアジェ(Piaget)は、知能の発達段階において、生後2年目までを「感覚運動期」と名づけ、その後の「表象期」と区別した。
05 デューイ(Dewey)は、教育を「経験の連続的再構成」ととらえ、生活や環境に子どもが自ら主体的に働きかけ、それを通して知識の獲得、知性の発達を実現していくとした。
06 体験学習においては、
① 学習者が直接体験すること
② 学習者の主体的なかかわりを重視すること
③ 体験したこととその結果の関係を見出し、価値づけ、一般化させること
が重要である。
07 一般的な体験学習は、① 体験、② ふり返り、③ 一般化、④ 応用という、4つの段階を含む体験学習サイクルを用いて行われる。
08 コルブ(Kolb)は、デューイの影響を受けて、経験学習サイクルモデルを提唱した。
09 面接の際には、言葉の内容ばかりでなく、なるべく多くの情報を受け取って、それを自分の中に再現するような態度で相手を理解しようとする。聴覚、視覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚を同じ対象に向けることが必要になってくる。
10 面接の体験学習においても、プライバシーの配慮と守秘義務について厳密でなければならない。
11 ライブ法において、クライエント役は、あらかじめ話す内容や構成を考えたり、結論を想定したりしてはいけない。
12 ライブ法において、観察者役は両者のやりとりを観察して、話の流れを理解し、自分の学びに取り入れる。
13 ロールプレイ法では、カウンセラー役がクライエント役の本来の人格への配慮や警戒心を持たずに対応できるという利点がある。
14 ロールプレイ法では、クライエント役はシナリオを十分に理解してその人物になり切って演じる。家族や身近な友人、職場の同僚など、日常生活で実際の関係のあるものを演じるのは避けるようにする。
第5章 逐語記録の作成とその検討
01 面接場面の録音とその逐語記録をカウンセリングのトレーニングに活用したのは、カール・ロジャーズである。
02 逐語記録の表紙には、面接の日付、場所、クライエントについて、主訴、何回目の面接か、面接のどの部分か、逐語記録の前段の面接状況などの面接の概況等を記述する。
第6章 事例検討とスーパービジョン
01 アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーは、この世界のあらゆる事象を包括的に認識する上で必要とされる4つの領域を提起した。
① 心の領域
② 関係性の領域
③ 身体の領域
④ 社会・経済制度、環境の領域
02 スーパービジョンとは、指導的な立場のカウンセラーが、異なる視点から、指導・助言をすることをいう。
03 スーパービジョンには、個人スーパービジョンとグループスーパービジョンがある。
04 スーパービジョンの機能には、① 管理的機能、② 教育的機能、③ 指示的機能がある。
05 事例報告書を作成する意義は、① カウンセラー自身の研鑽のため、② 社会的な責任を果たすため、③ 学術的な発展のための3点があげられる。
06 ケース・カンファレンスとは、主に医療や福祉関係の機関などで、新規の受理事例や困難事例についてスタッフ間で見立てや対処について共通理解を図ったり、方針を検討する場をいう。