産業カウンセラー養成講座では、第1回目と第10回目の2回、「「ノー」と言えずに」というDVDを視聴します。
このDVDは、会社員のクライエントとカウンセラーの話で、初回カウンセリングからカウンセリングの終了までの流れを物語としたものとなっています。
初回の視聴時は、
なんとなく「カウンセリング」ってこんな感じなのかな?という雰囲気を知るのに良い教材だと思いました。
物語全体を通じて「クライエント」に焦点がいくことが多かったです。
あ、悩みを持っている人って、こういう発言をするんだ。みたいた感じでDVDを視聴していた記憶があります。
一方、養成講座10回目の視聴時には違う見方をしていました。
カウンセリングのライブを経験した後だと、自然と、カウンセラーの「応答」や「態度」に目がいくようになっていました。
DVDの視聴後は各グループに分かれてDVDの内容についてのディスカッションが行われます。
人によって着目している点は異なるので、自分が感じた率直な感想を話せば、他のグループのメンバーから異なる視点での感想を聞くことができると思います。
私の場合にはグループの他のメンバーの感想は良い「気づき」となりました。
講座を終えた後の個人的な感想ですが、この「「ノー」と言えずに」のDVD自体は非常に良くできていると思います。
カウンセリングの対話プロセス全体が学べるからという理由だったのですが、正直、講座の中で2回視聴しただけでは消化しきれなかったので、私は、自分でも購入してみました。
購入してみると、DVD以外に「シナリオ本」と「取扱説明書」が同梱されていました。
この取扱説明書の中に、技法的な解説と各シナリオの詳細な解説が書かれており、実際にカウンセリングの場に関わることがない私にとっては、DVDを購入して良かったと思っています。
ただし、このDVD、日本産業カウンセラー協会が販売していたのですが、既に絶版になっています(AdobeのFlash技術を利用しているようで、このFlash自体が現在はサポートを終了しているようです。)。
購入しようとする場合には、中古で購入しなければなりませんが、一般の販売店では見当たりません。
DVDはパソコンでしかみることができないのですが、パソコンも最新型のPCでは視聴ができないかもしれませんので、購入しようかなと思われた方は注意してください。