【要点のまとめ】《テキスト第10章》カウンセリングのさまざまな理論と方法② - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年9月23日金曜日

【要点のまとめ】《テキスト第10章》カウンセリングのさまざまな理論と方法②

第10章の続きとなります。

繰り返し勉強しても、なかなか記憶に定着しないものについては、歴史の勉強のように「語呂合わせ」をしてみたり、語呂をイラストにしてみたりすると、あっさり覚えられたりするケースがあるようです。

まずは、繰り返すことが大切になると思いますが、どうしても覚えらられないものがあるときには自分に合った形で「語呂」を活用してみても良いかもしれません。






32 SFA(解決思考アプローチ)のはじまりは、問題の中で生じている小さな解決(例外)を見つけ出して、それを拡張していく方法と取り始めたことにある。

33 SFAでは、ほんの少しでもましなとき(例外)について、あるいは問題がなくなった状態のイメージについて、傾聴していく。

34 SFAでは、ウェルホームド・ゴール(より現実的な目標)の設定を行い、コンプリメント(ねぎらいや称賛)をさまざまな場面で行う。

35 SFAでは、クライエントの変化を維持するために、ゴー・スロー(変化がはやすぎる、ゆっくりいきましょう)という逆説介入を行うことが一般的である。

36 SFAでは、例外や解決した状態のイメージを傾聴していくことが重要である。

37 精神療法の分野でグループを利用したのは、18 世紀末にメスメルが行った集団催眠療法が始まりとされている。

38 現代における集団精神療法の始まりは、20世紀初頭にアメリカの内科医プラットが、 結核患者のグループでの語り合いが治療効果に影響することを見出したクラス法の開発であるとされている。

39 1920 年代以降、精神分析の分野でスラブソンらがさまざまな集団精神療法を行った。

40 モレノは、サイコドラマ(心理劇)を開発した。

41 リバーマンは、現在では認知行動療法の1つと位置づけられている「社会生活技能訓練(SST)」を1937年に考案した。

42 レヴィンは、研修後のふり返りミーティングで、研修参加者も含めた率直な話し合いがなされ、そのことが各自の気づきを促進したことから T(トレーニング)グループと名づけ、人間関係を原点から体験的に見直す方法とした。

43 ブレイクとムートンは、組織開発(OD)におけるチーム・ビルディング技法を提起した。

44 パールズらによって開発されたゲシュタルト療法は、グループによるボディワーク、ホットシートなどのエクササイズを通じて「いま、ここで」の身体、思考、現実世界に気づき、本来のまとまりのある人格の統合を図ることをめざしている。

45 ゲシュタルト療法では、気づきを促す働きかけはするが、参加者の気づき体験に解釈は与えず、主体的な対処を尊重する。

46 セルフヘルプ・グループは、アルコールや薬物など、何らかの共通の自己課題をもった人たちの、非専門的、自主的な集まりをいい、アメリカで発足したAA(アルコール依存症者の匿名の会)が発端とされている。

47 セルフヘルプ・グループがめざすのは、当事者の自己成長だけでなく、取り巻く人や地域社会のかかわり方、それへの受け入れられ方にも変化を及ぼすことである。

48 ファシリテーターの基本的な役割は、グループの中で自由な表現と防衛の減少が徐々に起こるような安全な心理的雰囲気を発展させることである。

49 ファシリテータの心構えとして、グループ参加者をあるがままに受け入れ、その動機や原因を解釈したり評価したり、誘導や強制という意図的な操作をしないことなどがあり、ロジャーズの基本的態度の中核三条件が反映されている。

50 ファシリテータの役割は、(5つ)・ムードメーカー・通訳・交通整理係・仲人・モデルである。

51 ファシリテーターの技能として、メンバー個々人の言動をよく「観」(目配り)、その気持ち(感情や意図)を「察」する(気配り)力が必要である。

52 家族療法では、システムの一部に変化が生じるとシステム全体がその影響を受けると考えるがゆえに、家族全員に介入しなくとも家族療法は可能と考える。

53 家族療法では、「患者」という言葉の代わりに「IP」(identified patient:患者と見られる人)という言葉を使い、その家族システムの維持のために必要とされている人と考える。

54 家族療法では、「直線的因果論」から「円環的因果論」へという発想から、誰かを一人を悪者にしないと考える。

55 家族療法では、解決の努力が皮肉なことに、その問題の原因となり、その問題を持続させているという悪循環が生じていないかと問い、その悪循環から抜け出す手立てを探究しようと試みる。

56 構造主義は、自分の実感をまず疑うところから出発する。ソシュールは、その仕掛けが「言語」にあると考えた。

57 ものの見方を新たにする手法を「リフレーミング」といいい、「神経言語プログラミング」を創始したバンドラーとグリンダーが提唱した。

58 「ナラティヴ・セラピー」とは、リフレーミングの物語版をいう。

59 森田正馬は、「神経質」を「普通の人にもあり得る自己の感覚、観念を、病的異常と誤って考え、いたずらにこれを排除しようと努力するために、ますます精神の葛藤、すなわち煩悶を起こし、苦悩を起こすようになること」と定義した。

60 「精神交互作用」とは、ある感覚に注意を集中すれば、その感覚に対して敏感になり、ますますその方向に注意を固着させてしまう現象のことである。

61 アレン・アイヴィとその共同研究者らによって開発された「マイクロカウンセリング」 は、多くのカウンセリング理論・技法を統合しようとする試みの1つである。

62 マイクロカウンセリングは、さまざまの学派の面接の中から、そこに潜む「マイクロ」(微小)な技法を抽出し、抽出された技法を行動のレベルで定義し、「マイクロ技法の階層表」という形で構造化した。


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