【要点のまとめ】《テキスト第12章》パーソナリティ心理学と心理アセスメント② - 「産業カウンセラー」資格試験の情報をまとめていく

2022年10月29日土曜日

【要点のまとめ】《テキスト第12章》パーソナリティ心理学と心理アセスメント②

産業カウンセラー養成講座テキスト第12章「パーソナリティ心理学と心理アセスメント」の要点のまとめ②となります。


アセスメントと心理検査、心理検査の種類の分野についてのまとめです。

心理検査の種類についてはテキストに表がありますが、その表内の要点を書き出しています。

オンライン学習ではスルーしがちですが、問題にしやすい箇所ではあると思うので抑えておくことをお勧めします。

一覧性のある表に戻って横断的に眺めるのもお勧めです。

繰り返しになりますが、基本は「テキスト」です!!







34 カウンセラーが理解すべき「人」は、「生き方の展開」と「個人差」の2つに大きく分けられる。

35 狭い意味での「見立て」で扱われるのは、その人の時間的な展開(人生のプロセス)を反映した人間像である。

36 話し言葉のコミュニケーションでは、言葉そのものだけでなく、声の調子や身振りや態度といった情動的要素、あるいはその人の見かけなど、非言語(ノンバーバル)の要素が大きく影響する。

37 広い意味でのアセスメントには、①平均的基準、②価値的基準、③理論的基準、④適応的基準の4つの判断基準がある。

38 理論的基準においては、特定の理論に偏った理解で対応を構成することはリスクを伴うため、特定の理論にこだわらずに、複数の理論から見立てることが望ましい。

39 適応的基準とは、所属する社会で周囲の他者または集団とある程度は相互理解ができて、お互いに強いストレスを与えあわず、トラブルがない状況を維持しているかどうかという基準である。

40 適応的基準は、実生活と密着した基準なので生態学的な妥当性は比較的高い。

41 科学的な要件を満たした心理検査とは、標準化がなされ、信頼性と妥当性が信用に足る水準にあり、客観性に優れているものをいう。

42 心理検査の標準化とは、1つは統計的な標準化、もう1つが検査手続きの標準化である。

43 心理検査の信頼性とは、検査が歪んでいないかどうかということである。

44 心理検査の妥当性とは、この検査が構成概念を正しく測っているかどうか、という要件である。

45 心理検査の客観性とは、だれが実施しても同じ結果が出ることである。

46 心理検査は大きく分けると、質問紙法、作業検査法、投影法、描画法がある。

47 「矢田部ギルフォード性格検査(YG)」は、6因子12尺度によって性格特性を明らかにする心理検査をいう。

48 「モーズレイ性格検査(MPI)」は、アイゼンクにより考案され、外向性と内向性、神経症的傾向を同時に測定できる心理検査をいう。

49 「エゴグラム」は、交流分析理論に基づいてデュセイが考案した、5つの自我状態を量的に表現することで性格特徴を把握し、自己理解に役立てることができる心理検査をいう。

50 5因子人格検査として、全 240 項目から構成されている心理検査を「Neo −PI−R」といい、60 項目からなる短縮版を「NEO FFI」という。

51 「SDS」は、ツァンによって開発されたうつ性自己評価尺度をいう。

52 「CMI健康調査表」は、ブロードマンらによって考案され、身体的・精神的自覚症状を、幅広く把握する質問紙をいい、職場や学校などの健康管理のスクリーニングに利用されている。

53 「日本版GHQ精神健康調査票」は、ゴールドバーグによって開発された、神経症者の症状把握、評価及び発見に有効なスクリーニングテストをいう。

54 「新版STAI状態―特性不安検査」とはスピルバーガーによって開発された、不安を測定する質問紙をいう。

55 「POMS2」は、マックネアらによって開発された、7つの尺度とネガティブな気分を総合的に表す「TMD得点」から、所定の時間枠における気分状態を把握する質問紙をいう。

56 「精研式文章完成法テスト(SCT)」 とは、短い刺激文を提示し、その後に思いつくことを自由に記述させて文章を完成させることで、パーソナリティの把握を行う投影法検査をいう。

57 「絵画欲求不満検査(PFスタディ)」とは、ローゼンツヴァイクによって考案された、欲求不満状況を示した絵画への反応傾向に基づいて、パーソナリティを把握する投影法検査をという。

58 「絵画統覚検査(TAT)」(児童版はCAT)とは、マレーの欲求圧力理論を基盤とし、主として人物の登場する図版を用いながらパーソナリティを把握しようとする検査をという。

59 「ロールシャッ ハ・テスト」とは、インクのしみを見せて何に見えるかを述べてもらう投影法の検査をいう。

60 「バウムテスト」とは、コッホが考案した、木の絵を描いてもらう描写法の検査をいう。

61 「風景構成法」とは、中井久夫が考案した投影法検査で、山や川などの決まっているアイテムを決まった順序で描き、1つの風景として仕上げる検査をという。

62 「内田クレペリン作業検査」とは、簡単な一桁の足算を連続して行い、その作業結果を分析してパーソナリティを査定する検査をという。

63 「WAIS−III成人知能検査」とは、ウェクスラーが開発した成人用知能検査の第3版をいう。


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